平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「あんたがいると、つい、話しちまうね」

魔女が感情を抑えるように頭を振り、すっと指を向けてきた。

「リズ。あたしは、あんたを傷つける気はない」

「え?」

「白獣たち、傷つけずに帰してやるつもりだが、あんたたちがのせている人間に邪魔されたくなくて――終わるまでの間、異空間をさまよって大人しくしていな」

次の瞬間、青銀の光が炸裂した。

まるであの薔薇の青みたいだ。ゴォッと強烈な風嵐と共に巻きついてきて、視界は染まり、遠くに吹き飛ばされるのを感じた。

バラバラになってしまってはいけない。

そう思うのに、あっという間にカルロやジェドと離れてしまい、みんなの驚く声も遠ざかった。

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