朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
【おまけ】 age15 泉
「ねぇ、今日帰りに寄って行かない?」

聖歌隊の練習を終えて、帰り支度をしていると、親友の桐野撫子が話しかけてきた。

「どこ?」

「朝倉だよ。新作のマシュマロキャラメルコーヒー! まだ飲んでないの〜」

期間限定のマシュマロキャラメルコーヒーか。私もまだ飲んでなかったな。

「うん。いいよ。せっかくの土曜だもんね。行こうか!」

そうと決まれば、帰り支度も早い。
隊員に素早い下校を促し、多目的室の扉を閉め、鍵をかけた。鍵を職員室に返し、貸出帳に記入する。

もう引き継ぎは終わっていて、私達は隊長でも副隊長でもないけれど、練習には参加していた。歌わない期間が長くなると、次に声を出す時が怖い。発声練習はできる限り続けておきたい。

私達は、4月から高等部の聖歌隊に入隊する。高等部は、全国的なコンクールに出るくらいのレベルの高い合唱団だ。なるべく現状維持で入隊したいと思っている。
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