【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
○夫の告白


 それからニ週間が経った。
 
「陽花、あのさ……」

「……朝ご飯、食べちゃってくれる」

 いつものようにわたしは、夫に朝ご飯やお弁当を作っていた。 けど、夫と口を聞く回数は明らかに減っていた。

「……いただきます」

 そんなわたしの様子を見ながら、夫は静かに朝ご飯を食べていた。

「はい。これ、お弁当」

「ありがとう……陽花」

「……別に」

 朝ご飯やお弁当に罪はないから……。だから作ってあげているだけだ。

「千洋、どうせ今日も残業なんでしょ」

「いや、早く帰るよ。 君と少しでも、長くいたいから」

「……無理しなくてもいいよ」

 どうせ帰ってこないことは、分かってるから……。

「いや、早く帰るよ。……陽花と一緒に、過ごしたい」

 そんなことを言われたわたしは「勝手にすれば……」と口にし、バスルームへと向かった。
 どうして、今頃になってそうやってわたしを惑わせるようなことを言うの……。
 わたしは……もうあなたと離婚すると決めたのに。 なのになんで、今更……。

「行ってくるな、陽花」

 夫はいつも通りに、仕事へと出かけた。
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