ボトルメール
一応推薦は貰っている。これを推薦と呼んでいいのか分からないが、まぁ、推薦みたいなものだ。
自分で言うのもなんだが、俺は大学では優秀だった。そのおかげで、教授の知り合いで俺を欲している人がいるらしく俺は今度そこに見学をしに行くつもりだ。
もちろんこの話はきちんと楓にもしてある。
「ああ、楽しみだな。新婚旅行。」
俺たちの人生はこれからだ。
━━━━━━━━そう思っていた。

俺たちが新婚旅行から戻ったら、俺と楓は芽吹さんの家に呼び出された。
「…急に呼び出してどうしたんですか?」
俺は芽吹さんが俺達を呼び出すなんて珍しく思い、そのまま質問した。
そしてその答えはこうだった。
『彰くんがアメリカに行った』
「……………………え?」
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