俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
第五章 副社長の溺愛
「大丈夫、必要な物コンビニに買いに行こう」

私は副社長のマンションに住み込みで、ハウスキーパーの仕事をすることになった。

引っ越した次の日、キッチンで朝食の支度をしていると、副社長が起きて来た。

「副社長、おはようございます、朝食もうすぐ出来ますから」

「亜紀、副社長は変だよ、社員じゃないんだから」
「そうですね、なんて呼べばいいでしょうか」

「健でいいよ」

私は顔を真っ赤にして首を横に振った。

「無理です」

「じゃ、健さんはどう?」

「それなら言えるかもしれません」

「じゃ、その呼び方で行こう」

もう、いきなり、呼び捨てなんて恋人同士じゃあるまいし、無茶振りするんだから。

「今日は朝から会議だから、電話出られないかも、何かあったら折り返すよ」

「だ、大丈夫です」

「それとこの封筒持って行かないと、理樹にどやされるからな」

テーブルの上の封筒には東條ホールディングス株式会社と社名が入っていた。

なんかキュッと胸が締めつけられる思いがした。

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