天空の姫Ⅱ ~二人の皇子に愛された娘~

記憶喪失

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【人間界】



痛い。痛い。痛い。


これは血…私の血?


ここはどこ…私は誰…


体中が痛む。死んでしまいそう。寒い。


雪が降る中、私は足元がおぼつかないまま歩いていた。


私は、どこにいくつもりなの…


家が一軒見えた瞬間、私の脚は限界を超え倒れた。


雪が冷たい。


寒い。


息も絶えそうだったその時、誰かが私を抱き上げて暖かいところへ連れて行った。


助からなくてもいい。


でも独りで死ぬのはなぜか嫌だった。


私は目を閉じた。


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