Extra Fight集 〜年下上司が、地味な私への溺愛を隠してくれません〜
Extra Fight 6 テーマパークデート中の妄想をするの巻 Side加藤
ランドデートの前日。
本当は、僕の家に綾香を泊まらせたかったが

「荷物取りに行かせてください!」

と懇願されてしまったから、しょうがない。
その分、明日綾香を楽しませるための準備の時間にあてようと、開き直った。

そうして取り組んだ僕の予習は完璧だった……はずだった。

動画サイトにて、おすすめのデート方法を紹介しているチャンネルの動画も一通り暗記したし、クチコミ情報も全部頭に叩き込んだ。

人気アトラクションは、スマホであらかじめ予約をしておけばいいらしいこともわかったし、新しくできたばかりのアトラクションは、抽選になっていることも理解できた。

(これは……絶対……確保したい……)

最後に僕がランドに行ったのは、子供の時。
それから、楽しむ為の運要素が少々多くなっている気がする。
そこは……どうにか引き寄せたい。
お金で解決できる某関西のテーマパークだったら、まだやりがいもあったが……。

それに、万が一漏れた時のフォロープランも考えておかなくてはいけない。

「あ、そういえば……」

ここで大事なことに気づいてしまった。
綾香は、ランドは好きだ……と言っていた。
だが……絶叫系は大丈夫なのだろうか……?
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