「フフ…いい子…!!」
嬉しそうに白羽を見上げ“もう一回”と呟いて、今度は命から口唇を重ねてきた。

「ンンン……みこ、と…さ…仕事……」
「ん…ダメ……口唇…離さないで……?」
「んんっ…みこ…と…さ…苦し……」
命を押し返し、口唇を離そうとする白羽。

「違うよ…何て、言うんだっけ……?
ほらっ…ちゃんと言わないと……止まらないよ…?」
命は白羽の頭を強引に押しつけた。

「み、こと…さ……す…きぃ……」
「ん…そう…もっと、言って…?」
「好き……みこ…と…さ……好き…」
「フフ…可愛い……俺も、愛してるよ…」

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「白羽」
「はい」
「お腹すいたでしょ?
お昼、何食べたい?」
デスクから、テーブルに向かって問いかける命。

「え?命さんが決めてください!」
白羽は微笑んで言った。
「うーん。俺は何でも構わないから!白羽が決めるの!
何かないの?
和食?洋食?中華?フレンチ?あとは……イタリアン?」
ソファに座っている白羽の横に座り直しながら、頭の撫で首を傾けた。

「そうだなぁ……じゃあ、あ!」
「ん?」
「えーと、確かスマホで……あ!そうだった……」
「どうしたの?」
「あ、前に由那に美味しいピザがあるよって教えて貰ってたんです!確か、この辺だったなって!
でも、前のスマホに情報を入れてて……」

「そっか!じゃあ、天使ちゃんに連絡しな?はい!」
命がスマホを渡してきた。
「あ、はい」
白羽が由那に連絡する。

少し長いコール音の後………
『もしもし?命!?
お前、直接由那にかけるなっつたよな!!?』
突然、一徹に怒鳴られた。

「え!!?ご、ごめんなさい!!」
白羽がビクッとして、謝りだす。

「え……白羽!?」
「あ…あ…一徹さんが…」
びくびくしながら、命を潤んだ瞳で見る白羽。

「一徹?
━━━━━━ちょっと貸して?大丈夫だよ……!」
命が白羽の頭を撫でながら、微笑んでスマホを受けとる。

「………一徹」
つい今まで白羽と話していた命の甘い雰囲気から一転、ズン━━━と空気が重くなった。
ただ一徹の名前を言っただけなのに、会長室が圧迫感でいっぱいだ。

『命?は?今の、白羽?』
「あぁ…そうだよ…」
『なんで、白羽がお前のスマホで由那にかけんだよ!?』

「白羽のスマホ、壊れた」