【神の世界に入れるのは、白羽のみ。
それ以外は徹底的に排除される】


「やっぱ、これかな?」
「ん。じゃあ、これでいい?」
「はい!
……………でも、いいんですか?
レストランに持ち込みなんて……」
「うん!大丈夫だよ!」

今日は一徹夫婦との食事の為、少し早く出てお土産を買いに来ていた。

「まだ、少し時間ありますね」
「そうだね」
「どこか、プラプラしますか?」
「うん」
「命さんは、どこか行きたいとこ━━━━
命さん?」
「ん?なぁに?」
「さっきから、どこ見て……」
「ずーっと、白羽を見てる」
「……////」
「あ、赤くなった!可愛い~!」

「ちゃんと私の話、聞いてました?」
「うん、少し時間あるからどこかプラプラしよって!」
「ちゃんと聞いてたんだ…」
「当たり前でしょ?」

街をゆっくり手を繋いで歩く。
「人多いですね」
「そうだね」
「あ……」
「ん?」
「いえ…何も!」
「なぁに?言って?」
「クレープ…」
「あー、そこの?」
「はい。でも、我慢します!
もうすぐ、ステーキが待ってますので!」
「フフ…可愛い!
じゃあ、半分こだな!」
「え?命さん?」
「半分こにすれば、そんなにお腹にたまらないんじゃない?」
「でも、並んでるし…命さんに迷惑かけたくありません!」
「白羽に我慢なんか、させなくない!」
そう言って、白羽を引っ張り向かったのだった。

クレープ店の前では学生が沢山いて、たむろしていた。
「あ!命さん!ちゃんと並びましょうね!」
「わかってるよ」
最後尾に並ぶ。

「命さんは、どんなのがいいですか?
決めておきましょう!」
「んーそうだなぁ」
店外にある看板のメニューを見ながら、話す二人。

容姿の整った命。
女子学生達が、口々に“カッコいいー”や“モデルみたい!”などと話している。

その言葉が、嫌でも耳に入ってくる。
白羽は握った手を更に握りしめ、命に擦り寄った。

「ん?白羽、どうしたの?」
そんな白羽の顔を覗き込んで命が言った。
「いえ……」

白羽は言葉にならない嫉妬心で、更に命に擦り寄ったのだった。