私は幼馴染の双子の兄の方が好きなんです
葵ねここ 導入
終わらない世界。

なんども、なんども、同じ時間を繰り返す。

まるで、一冊の本の最初ページと最後のページを糊でくっつけたみたいに......。

前回は私の友達が”彼”に救われた。

その前はペンパルの女の子に”彼”は恋をした。

次はだれになるんだろう??

そっか......。

次は.....私なんだね。

みーくん。

光の粒が大地から舞い上がり、それはやがて、私を包み込んだ。

だんだんと意識や想い出が遠くなっていく......。

さて......。

「私は次の私にバトンを託さないとね」

勿論、そこにもう一人の私なんて存在しない。

私であって”今”の私ではない誰か。

それでも私であることには変わりない。

私は消える。

「さようなら、”前”の私」

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