【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
気になる彼女
 ノエルに手を引っ張られ、アイリーンは生徒会室へと向かう。
「あのね、イブが面倒くさいのよ。ああ、もう面倒くさい」
 生徒会室へと向かう廊下でさえ、ノエルはそんなことを呟いている。
今日一日でわかったこと。ノエルとイブライムの兄妹の仲は良好とは言えない、ということ。むしろ、ノエルの方がイブライムを嫌っている、ということ。

「遅くなりました」
 生徒会室のドアを開くと同時に、それを口にする。
「遅い」
 と本当に言い返してきたのは、イブライム。予想通りの展開をありがとう。

「ノエルさん。本当にアイリーンさんを連れてきてくれたんだね。イブから話を聞いたときは驚いたけれど」
 金髪の会長のフランシスが言う。

「はい、先日はありがとうございました。これからよろしくお願いします」
 アイリーンは生徒会のメンバーに向かって挨拶をする。そして顔をあげたとき、そのメンバーをあらためて確認した。
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