天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~
第二章

暴かれた罪

---------------------------------------
【魔界】



『「…呪ってやる…必ず、そなたを呪い…道ずれにしてやる…」』


「いやあっ!!」


自分の悲鳴で飛び起きた玲心は震える体を両手で抑えた。


「玲心様」

「玲心様。大丈夫ですか」


すぐに双子の蘇芳と璃桜が駆け付け明かりをつけた。


「大丈夫…大丈夫よ」


そういいながらも震える体は中々収まらず今もなお魔后の恨む声が聞こえる。

魔后を殺してからというもの玲心は毎晩のように、うなされていた。

かつて魔宮で最も美しいとされていた玲心の顔も今では目に下にクマが出来、頬はやつれていた。


…私は悪くない。全部紅蓮のためにやったこと…。


玲心の精神は既に崩壊気味で、紅蓮のためと自分を肯定することで保っていた。

それともう一つ。

隠し部屋の朱雀を眺めることで自分の自尊心を慰めたのだ。



< 115 / 258 >

この作品をシェア

pagetop