おそろい

-ガチャガチャ-


「めぐ?いるー」



眠い目をこすりながら
ベッドをのそのそ出る


「寝ぼすけだな〜」


ほっぺたをつねられる


「おはよ……リョウ…昨日ゲーム…」

「めぐは、なかなか上手くならないのな」

「そんなことないもん…」


ニッと笑って
わたしのPCを触りにいく

何かいつもと………


「リョウ、その服?」

「良いだろ〜!新しいの買っちゃった」

「めちゃくちゃかっこいいじゃん」


一瞬で目が覚めた。
いつも着てくる
可愛い白のパーカーじゃなくて
めちゃくちゃかっこいい
しかも私も好きな黒のパーカー

いいなぁ〜
これならオソロいしたいなぁ



「めぐ?どしたん?」

「ん?いや、なんでもない
ご飯食べてきた?」

「いや、食べてなーい
つか俺作るよ!」


キッチンに向かう私を止めて
涼介がキッチンに立つ


「なんでもいいよね?」


冷蔵庫を見ながら尋ねてくる
私が食事をあまり摂らないことを知ってる


「俺も軽くがいいし
朝だからおじやにしようかな!」


ソファーに座る私に
ニッと笑ってみせる


「とりあえず着替えておいで」

「うん、ありがとう」



涼介はもう料理に集中してて
こっちの声には気づいてない

顔を見ると
楽しそうに料理をしている。




「どこの服なんだろうなぁ…」


ずっと私の頭の中は
リョウが着てきた服のことで
頭がいっぱいだった。


「オソロい嫌かな…」



「めぐー、できたよ〜」

「はーい、行くー」





食卓に行くと
美味しそうな私の大好きな
玉子おじやがあった。


「おいしそー」

「美味いんだよ!」


ドヤ顔で片付けをしている涼介


「そうだったね!いただきます」

「あっちぃから気をつけて」

「うん」

「俺も食べよ〜っと」


わたしの向かい側に座る
ふーふーしながら食べる







「美味しかったぁ〜ごちそうさま」

「よかった。今日どうする?」

「うーん…出掛けるのはめんどくさいね」

「そう?俺行きたいとこあるんだよ」

「リョウの行きたいところ?
オッケ、準備してくるからちょっと待って」

「じゃあ俺片付けたらゲームしてる〜」

「ありがとう、すぐ終わらせてくる」




私は急いで
メイクをして適当に結んでた髪を整えた




「おまたせー」


PCの前に座って
一生懸命になってる

出掛けるって言ったのに
ヘッドホンして…


これは長くなると思い
ソファーに座り携帯を取り出す



パーカー…
ちょっと調べてみようかな


携帯で色々調べてみた。
けどやっぱりなかなか
同じものは見つからない



-pipipi-

アラーム音と携帯のバイブ音が
鳴り始める



「あァァァ〜!!!!!終わり!!」



ヘッドホン外してキョロキョロする


「リョウ?終わった?」

「ごめんごめん、終わり!!
出掛けよっか?」

「うん」




手を繋いで出掛けるのが
ウチらの決まり!!


というか
私がフラフラしてるから
すぐ自分の好きな所に行っちゃうから
手を繋ぐって涼介が言ってた。


「めぐはさーもうすぐ誕生日でしょ?」

「うん、でもプレゼントいらないよ」



毎回同じやり取りをする
ホントは、欲しいよ
素直になれないんだよなぁ



「遠慮しないの!!毎回言ってるやん」

「じゃあさ……1つ今年は良い?」

「良いよ!!何が欲しい??」



ニッコニコ笑顔の涼介が
私の顔を覗き込む



「これ一緒がいい。」


私は涼介のパーカーの裾を
クイッと引っ張る


顔を見ると
ニッと笑っている


「知ってるに決まってんじゃん」



涼介はとあるショップに入る
そこの店員さんと何やらコソコソと
話をしている

話終わると店員さんは
バックに行ってしまう


「めぐは、もっと俺にわがまま言って?
お誕生日様なんだよ。」


ぎゅっと手を繋ぐ


「リョウ!!おまたせ」


店員さんが
ラッピングされた商品を持ってきた


「ありがとうございます!」

「つか、羨ましすぎるわ」

「まぁまぁ、センパイもいつかは」

「お前!!!いつかとはなんだよ」


涼介と店員さんの
やり取りを隣で聞いていた。

新鮮かもしれない
こんなにくだけて涼介が誰かと話してるの


「彼女さん、良い奴つかまえたよ」

「ほら、センパイお会計!!」

「なんだよ。ちょっと喋ってもいいだろ」

「ダメっす!!俺たちこれから予定あるから
も〜やっぱり1人で来ればよかった…」



耳まで真っ赤になってる涼介


ぷっ!!


「あっ、おまえ笑ったな」


わたしの方を振り向く


「だって、めちゃくちゃ可愛い
慌ててるの」

「涼介、お前顔真っ赤だぞ」

「赤くない!!!!また来ます!!」



涼介は私の手を掴むと
お店を出た


振り向くと店員さんが
ひらひらと手を振っていた。

私は軽く会釈した






お昼ご飯食べてなくて
私たちはファミレスに入った



「も〜!!!!」


耳を押さえて机にうなだれている
私は涼介の髪をわしゃわしゃと撫でる


「また可愛い?」

「照れてるの?」

「……照れるわけないだろ」


ぷっと
また、吹き出して笑ってしまう


「おい〜!!!また笑った」

「リョウ、声大きい」

「うっ……
こんなはずじゃなかったのに」



顔を上げた涼介は
ほんのり顔が赤かった


「めぐみ、これ!!」


さっき買ったラッピングされた袋を
渡される


「絶対着て見せたら欲しがると思って」

「えっ?ほんとに?」

「嘘つかねーし!開けてみ」


リボンを解いて
袋を開けてみると、目の前で着ているパーカーと同じものが入っていた。


「ちょっと大きめにしてみた
帰ったら着てみて」

「絶対着るに決まってんじゃん!!!」


私はもうウルウルしていた
今度は涼介が笑っている










お昼ご飯食べて
色んなお店を私たちはまわった。
パーカーの他にも涼介は色んな誕生日プレゼントを用意してくれていた。










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