クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
トイレの場所を聞いた私は一目散に走り出す。これ以上は耐えられない。早くトイレに行かないと!
おぼつかない足取りで走り、角を曲がるとトイレとかかれたプレートが目に入る。
ここだ………!
「うぇぇ………」
個室に入るなり私は………便器とお友達になっていた。
***
ーガチャ。
はー………スッキリした。
トイレにこもって数分。
スッキリした気持ちのままドアを開けるとスマホを片手に、壁にもたれている秋葉くんがいた。
「ごめん、秋葉くんお待たせ」
なるべく心配かけないようにと笑顔で近づく。
「おー。大丈夫か?」
「うん。大丈夫。ごめんね?変なとこ見せちゃって」
あはは………と苦笑い。
昔から乗り物がダメな私はいつもこんな感じ。情けないけどこればっかりは治しようがないんだよなぁ。
「別に変じゃねーよ。俺だって、スピード出しすぎたの悪かったし。ごめんな」