ヤンキーくんと初めてがいっぱい

ドキドキの日々

ヤンキーくんと一緒に帰った。

「あんな。手つなごう。」
「え?」

『あんな?』

手を繋がれた。すごく緊張した。
手が震えた。
「手震えてる。こっちまで震えてくる。」
「じゃあ、放してよ。」
「ヤダ。」
ドキドキした。

『手を繋ぐって、こんなにドキドキするんだ。』

電車で座ってる間も、ずっと手を繋いでいた。
家まで送ってくれた。

「じゃあな。また明日。」
「ありがとう。」
ヤンキーくんは帰っていった。

『なんだろう。すごく、ドキドキが止まらない。手の感触が消えない。』
部屋でも、ずっと、考えていた。
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