ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
『おはよう!獅子谷くん!』

「おはよう。高野さん。」

次の日の朝、俺は約束通り空港に行った。

高野さんは、あの時買った白いワンピースを着ていた。

『天気良くて良かったね。』

「そ、そうだね。」

『ちゃんと、泊まりの用意もしてきたね?』  

「一応、してきたけど…本当に泊まるの?」

『うん。ちゃんとホテル取ってあるよ。』

「まじか…。」

『お泊まり嫌?』

「まぁ、正直。」

『嫌なら断ってくれて良かったのに。』

「断らせてくれないでしょ?」

『正解。笑』

「ほら、やっぱり。」

『獅子谷くん、私のことよくわかってきたね。笑』

「少しだけね。そういえば、聞いてなかったけど、今日、どこ行くの?」

『北海道。』

「え、北海道?!」

『今から2時間飛行機乗るから。』

「え、ちょ、本気で言ってる?」

『もちろん。はいこれチケット。』

「…まじか。」

『飛行機飛んじゃうから、早く行くよ!』

やっぱり、高野さんのことはわからない…。
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