再会した幼馴染に溺愛されています。

「もしもし……井出くんどうしたの?」


「おう。水野か……あのさ中央公園まで来てくれないか?」


え?この時間から……?
夕食まで時間はあるから行けない事もないけど、何の用だろう。


もしも今から遊ぼうって話ならきちんと断らなきゃ。


「理由は何でかな……?近いとはいっても流石に今から遊ぶのは無理だよ?」


「そんな事くらい分かってるよ。ほんの数分だけでも構わないから来てくれないか。」


そういう言い回しだと余計に気になる。
数分で済むって……告白とか……?


そうだとしても今はまだ気持ちに応えられないし、井出くんは何をそんなに焦ってるのだろう。


「あ、あのやっぱり遅いし……せめて明日の学校で会った時じゃダメかな?」


「わりい……今来てくれよ。頼むから。変なことじゃないんだ。」


そんなに今がいいなんてよっぽど何か理由があるんだろうけど、私も全く警戒しないわけじゃない。


そんな簡単に行くなんて返事は出来ないよ。

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