再会した幼馴染に溺愛されています。

「ア、アキ!?大丈夫か!?」


冬馬が焦って声をかける。
違うよ冬馬……これは嬉しいからだよ。


「ほらほら〜。女の子を泣かせてばっかでダメだぞ!」


「そんな事分かってる。……これから先はアキの事を泣かせない。」


知らないフロアでただでさえ恥ずかしいのにこんな所で泣くなんて……。


「秋穂ちゃん、先生に没収されないようにね。トマトが何件も回ってようやく決めたものだから……ウチもどんだけ付き合った事か。」


うん……。
絶対にずーっと大切にする。
学校にいる間はつけれないかも知れないけど、肌身離さず持ち歩くよ。


「美咲さん、私のために貴重な時間をありがとうございます……!」


「良いんだ、こいつは彼氏いないしどうせ暇人だから。」


そういう問題じゃないと思うけど……。
案の定「おいっ!!」っていう美咲さんのツッコミが入る。


私を一時期めちゃめちゃに苦しめた事の真相は、とても温かくて素敵な想いでした。
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