再会した幼馴染に溺愛されています。
想いは口にしなきゃ

私は静まり返った自室で膝を抱える。
色々済まさなきゃいけない事もあるんだけど、手につかない状態でいる。


あれから一週間ほど経ち、冬馬と何気ない日常を送って来たけど……


私の頭の中はもういつでもどんな時も冬馬の事でいっぱいだ。


無意識に、気がつくと冬馬の事を考えている。


今何してるのかなとか、ご飯時は何食べてるんだろとか……。


「あ、LINE来た!」


スマホが通知音を発すると私は真っ先に手を伸ばす。


最近は冬馬も心配なのか頻繁に連絡をくれるようになって、会えない時間も私を安心させてくれる。


これが恋なんだね……良いもんだなあ。


くだらないやり取りにも花が咲く。
いつまでもこれが続けばいいと思う。


「お姉ちゃん、今日は何の用?」


「あ、夏菜!まあまあそこに座りなさいな!」


私は夏菜に時間がある時に来てと言ってたんだ。


夏菜は「はいはい」と言いながら私が指差すところに腰を下ろした。


今日くらいは恥なんて気にしないでちゃんと教えてもらおう。


「告白」の仕方ってやつを……!!
< 61 / 224 >

この作品をシェア

pagetop