雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
私の中にずっと留まり続けた気持ちを引きずったまま、幸斗とルームシェアを解消して、私は夜行バスで帰阪した。


私、ずっと幸せやった、幸斗とおって。


めっちゃ楽しかった…


そやけど…


正直、やっぱり苦しかってん。


空席が目立つ夜行バスで声を殺してずっと泣いた。


泣き続けて目が腫れてどうしようもないくらい。


「大好き」って気持ち、早く消したかったけど…


大阪に着いても1mmも消えへんかった。


当たり前か…


そんなすぐに消える訳ないやんな。


でも、この明るくて元気で優しい人のおかげで私は少しずつ前を向こうって思えてん。


幸斗のことは全部話した上で、それでも私を愛してくれた。


私も今はいっぱいこの人が好き。


大好きや。


幸斗への想いを消すなんて出来へんけど、今の私の中では幸斗より大っきい存在のダーリン。
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