雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
熱過ぎる抱擁に戸惑いが隠せない
『お疲れ様』


仕事が終わって律君に声をかけた。


『お疲れ』


『今日は忙しかったよね』


『ああ。みんな正月料理に飽きる頃だからな。俺も今日ハンバーガー食べたけどヤバかった』


『そうだよね。私も久しぶりに食べたけど最高だった。やっぱりBliss BURGERが1番だよね』


お世辞抜きに、このクオリティのハンバーガーはどこにもないと改めて思った。


小さな更衣室で着替えを済ませ、外に出ると律君もいた。


タイミングが同じで、偶然に一緒に歩くことになったけど…


ちょっと、緊張する。


『空、真っ暗だな』


『えっ、ああ、うん。本当に…』


『夜だから当たり前だけどな』


私を見下ろして微笑む律君の顔。


その顔は夜の暗闇でもハッキリとわかるくらいイケメンだ。


顎のラインのシャープな輪郭、薄めの艶めかしい唇に思わずドキッとする。


この1ヶ月、ずっと見てきたのにまだ慣れないなんて…
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