【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
俺の彼女になって

°




「今日から3年間、キミたちの学園生活がよりよいものになるよう、先生たちも応援してます。以上」



入学式の校長先生の話が終わって、拍手が体育館に鳴り響いた。


……話、すごく長かった。

パイプイスに座っていても、背筋をピンと伸ばしているのが辛くなってくる。

前のほうの男の子は体勢が緩みはじめちゃってるみたい。


名前の順に並んでるということもあり、華恋ちゃんは同じ列の左の方にいるから、アイコンタクトもとれない。


好きなところなら隣に座れたのに残念。

えっと……次はどなたの話なんだろう……。



「続いては、本校の生徒会長よりご挨拶になります。生徒会長、お願いします」

「はい」



爽やかな返事が聞こえた。


その声に、生徒たちがざわっと反応する。


ついにきた……!

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