現実主義者の恋愛事情・王子を一時預かりします  レイと綺麗

「レイさん。OKです。」
高梨が満面の笑顔で答えた

「その、ここはホテルではないので、あくまでもルームシェアで
お願いします。」
綺麗が・・
ためらいながら答えた。

金が入るし、美形男子を鑑賞できるのもよいと、前向きに考えよう。

王子がうれしそうに、
片手を差し出した。
「ありがとうございます。
一緒に暮らせるなんて、うれしいです」

ドキドキ・・・
乙女のときめきだぁ。
素直に、うれしいなんて・・
直球だよぉーーー

「おい、桐谷、握手だよ、
交渉成立だろ」
そう促されて、
綺麗はおずおずと手を出した。

すかさず、
高梨が横から自分の手を出して、
綺麗の手をバカ力で握った。
「交渉成立ぅ!!」

「離せよ!痛い!」
綺麗が大声で言うと、
高梨がケラケラ笑って、手を離した。

「人の足、さんざん蹴っ飛ばして・・仕返し!」
高梨が立ち上がり、
王子に手を差し出し握手した。

「それでは、失礼いたします。
私はこれからデートがあるのでね。
綺麗ちゃん、頼むな」

高梨は
<気が変わらない前に退散した
ほうがいい>と判断したのだろう、足早に帰っていった。
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