あやかし戦記 永遠の終わり
ヒガンバナの涙、カランコエの鼓動、カーネーションの想い
チターゼ・グランツとエイモン・ウィーズリー、そして彼の部下たちは全員突然現れた悪魔たちに対し、一斉に武器を構える。

「君たちの犯した罪、ここで償ってもらうよ」

エイモンが銃を向け、安全装置を外す。すると、美しい人間の姿をしたアスモデウスといつもだらけているベルフェゴールは顔を見合わせ、馬鹿にしたように笑う。

「人は相変わらず愚かだなぁ、めんどくさ。もう知能とか全部奪えたらいいのに〜」

「人間は美しいものに惑わされ、簡単に騙されていく馬鹿な生き物だ。食糧として以外、価値がない」

ベルフェゴールはつまらなそうにあくびを一つし、アスモデウスは汚物を見るような目でチターゼたちを見ている。その様子にチターゼの中に苛立ちが募った。

「テメェら、そう言ってられるのも今のうちだからな。アレス騎士団、舐めてんじゃねぇよ」

低い声でチターゼが言うと、「その言葉、お返しするよ。君たちこそ悪魔を舐めてない?」とベルフェゴールが言う。刹那、悲鳴がパーティーホールに響いた。
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