「はー……信じられない」


昼休み、目の前でポテトをつまみながら、ムスッとした顔でそう吐き捨てた梓ちゃんに苦笑した。


「上の目は節穴なわけ?」

「いや、さすがに社内恋愛事情まで把握してないだろうから仕方ないよ」

「でも、だからってなんでよりにもよって──茉莉と筒井が、同じ委員会なのよ」


四月。


四季の始まりであり、会社としては期の始まりであり。いろいろと切り替えのタイミングで、社内の委員会もリセットされ新メンバーが選任された。


そこで、なんと私は慶太と同じ社内報委員に抜擢されてしまったのだ。


発令の処理を担当する人事である梓ちゃんは驚いてどうにか覆せないかと試みてくれたらしいけど、梓ちゃんの元に報告が行くのはもう編成が決定された段階だ。


いち平社員の私たちにどうこうできる問題でも無く、四月一日の今日、正式に発令が掲示された。