これが我が一族の能力〜鎌倉時代編〜
「な、なんとなくだよ。俺が、源氏の末裔だからって、そればかり選ぶわけないだろう?」
「えぇー!ゆう、叔母さんに頭あがんないし、バレたらめちゃくちゃ怒られない?」
「平気だって!」



そして、私たちは駅で別れて帰る。



ゆうはやはりおかしい。
どこがと言われれば、上手く説明できない。
でも、とにかくおかしい。



私は、しばらく様子を見てみることにした。



「明里、どうだい?」
「あのさ、ゆうをここに呼んで様子見たいんだけど」
「そう、だね……」



おばあちゃんは考えこむ。



「ダメ、かな?」
「わかった。構わないよ」



おばあちゃんは私の頼みを承諾した。
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