慶ちゃんが抱いてくれない!
告白 ~真穂side~




今日はいつもより早く家を出た。




校舎の下駄箱で、私は彼を待つ。
7時20分。登校してくる生徒はまだ少ない。



大丈夫…



昨日の夜タロット占いをしたら今日この場所で告白すれば上手くいくとでた。


下駄箱の見える廊下の壁に寄りかかって待っていると、朝早かったせいで立ったままついウトウトしてしまう。




彼が下駄箱を開けて靴をしまっている時にハッとした。




危ない…チャンスを逃すところだった。




そして、彼が私の前を横切った瞬間私は彼の腕を掴む。




「慶ちゃ…じゃなかった!和泉 慶次(イズミ ケイジ)…君!私!慶ちゃんの事が小さい頃からずっと大好きです!付き合っ…ううん!今すぐ抱いてください!」



告った…。



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