慶ちゃんが抱いてくれない!



ダイニングテーブルの上に真穂を押し倒して、キスをしていると突然真穂が笑い出した。




「ふふッ…」

「…何笑ってんだよ?」

「慶ちゃんがこんなにキスしてくれるなんて夢みたいで嬉しいんだもん!」

「そうか……今の笑いで雰囲気ぶち壊しだけどな?」

「え!?本当!?静かにしてるからもう一回しよ!?」

「絶対また笑うだろ」




真穂と額をコツンとくっつけると、一瞬真顔だった真穂だったがすぐににやけた。





「ふひひッ!ダメだった!」





真穂はそう言って俺に抱き着いた。





「ふッ…本当楽しそうだよな」

「うん!すっごく楽しくて、嬉しくて……幸せだよ。慶ちゃん、大好きっ」

「お…俺も……」





俺は小さい声でそう言うと、真穂の頬に唇を押し当てた。






真穂は言葉で愛情を表現してくれるのに対して、俺は言葉よりも行動で愛情を表現する。







小っ恥ずかしくて、言葉には出せてないが…真穂に俺の愛情は伝わってるだろうか?

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