慶ちゃんが抱いてくれない!





俺はベッドの脇に座って真穂の頬を指で突いた。




「南條のシャンパン間違えて飲んで酔って寝たんだろ」

「あ…そうだった……」

「下はもうお開きにしたけど、このまま寝るか?酔っ払ってダルいだろ」

「んー……今何時?慶ちゃん帰る時間?」

「11時だけど。いて欲しけりゃ、何時まででもいてやるよ」

「本当……?じゃあ、もう少し一緒にいたいなぁ」

「んじゃ、もう少しいてやる」

「はぁ……折角のクリスマスパーティだったのに、ごめんね……後で二人にも謝らなくちゃ…」

「気にしてないよ。あの二人だって気にしてないって」

「……慶ちゃん、ありがとう」



俺は真穂の頭をポンポンと撫でた。


……こんな時に不謹慎だが、暗い部屋でベッドの上で真穂と二人きりだと変な気分になってくる。




「……あー喉乾いたな。ちょっと飲み物取ってくる」

「うん…早く戻ってきてね」




ついでに二人の片付けも手伝うか。



っつーか、兄弟とクラスメートが下にいるのに俺は何を考えてるんだ……。




キッチンに行くと、食器類は全て洗ってあってシンクは綺麗になっている。





あれ?




リビングを覗くと、テーブルも綺麗に片付いている。




片付け早っ!?
あいつらどこ行った?





ふとテーブルの上に目をやると、メモ用紙とケーキに付いてたリボンがついた小袋が置いてあるのに気が付いた。






慶次へ
今夜は帰って来なくていいよ。 武蔵

素敵なクリスマスを~♪ 楓




リボンの付いた小袋を開けて中身を見ると、どっちが持っていたのか知らないが……避妊具が入っていた。




あいつら……何絶好のシチュエーション用意してくれちゃってんだよ!



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