オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜
 今日は、柚を自分の家に連れ帰る事になり、残業などしていられない。かと言って、仕事を投げ出す訳にはいかない。

 医務室に連絡し柚の様子を聞くと、気持ち良さそうに眠っていて容態は安定してると教えてくれた。このままなら、病院は明日改めてでも大丈夫そうだ。

 明日は土曜日。仕事も休みなので午前中に病院に連れて行ける。このまま迎えに行くまで柚をお願いし、会議室に戻る。

 会議の邪魔にならないように、静かに会議室に入るが目立ってしまう。皆が一斉に響を見る。

「すまない。続けてくれ」

 響の一言で、場の空気が引き締まる。朝の問題の資料も配られている。そして、皆が真剣に会議をしている中、つまらなさそうに自分のネイルばかり気にしている高木。

 呆れしかない。なぜ人事は彼女を雇ったのだろうか?我社はコネ入社はないはずだ。疑問ばかりが浮かぶ。

 そして、会議は響の判断で、当初の予定よりかなり早く切り上げられた。






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