オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜
「あっ、響さん。今日お出掛けするんだよね?」

「そのつもりだが、体調はどうだ?」

「もう、すっかり元気です」

「じゃあ、気分転換に遠出しようか」

「ホントに?楽しみ〜じゃあ、私、朝食作ってくるね」

 元気に起き上がってベッドから出ようとした柚の手首をとり、そっと引っ張った。そして自分の腕の中に抱きしめる。

「響さん?」

「可愛い柚を見ると抱きしめたくなる」

 ボッと音がしそうなくらい真っ赤になる。響の甘さが増している。

「キスしてもいい?」

「えっ?」

 上目遣いで見ると今度は響が頬を赤くしている。柚が初心者なので、無理矢理ではなく確認してくれる。

「は、はい…初めてなので、お手柔らかにお願いします」

「プッ、お手柔らかにって。しかも、緊張すると言葉遣いが元に戻る」笑い出す響。

「だって〜響さんは慣れてるかもだけど、私は何もかも初めてなんですよ!初カレなんですから!」

「初カレ…いい響きだな」





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