ブルーフレンド
過去「ンッ...ちょっとまって、アッ」

高校生のころ本田良(ほんだりょう)と私(橋下はな)は違うクラスだった。
だけど誰も知らない共通点があった。
私は二個上の本田のお兄ちゃん•(本田たいき)と交際していた。なぜか付き合っていることはみんなには内緒でとたいきに言われていた。だからだれも本田と私が「友達」だなんて知りもしなかった。

たいきと付き合うことになったのは2ヶ月前の文化祭で失恋したての私に声かけてきたのがはじまりだった。それまでは本田のお兄ちゃんなんてことも知らなかった。そこから
連絡を取り合うようになって帰り道に突然キスをされ徐々に交際が発展していった。

昼休みの間に携帯を取り出し
はな「たいき!今日夜デートしませんか?」と恥ずかしげにLINEを打つ。彼はいつもラインの返事が遅い。ピコンと通知音が鳴ったのは授業が終わってからだった。
たいき「今日?いいよ。泊まっていく?」
との一言ですぐに返事を返した。
はな「いいの?じゃーお風呂入って準備したら向かうね」
るんるんとした気分で家に帰って速攻でシャワーを浴びる。

はな母「今日はたいきくんとこにお泊まり?」
はな「あっうん!行ってもいい、、かな?」
はな母「行くなって言っても行くんでしょ?」と母は呆れながら笑う。
はな母「送ってってあげるから、ほら準備して!」
はな「ほんと!?ありがとう!!」
母に車で送ってもらい、たいきの家に着く。玄関からたまたま本田がでてきた。
母は本田に対して会釈をして去っていった。

はな「本田..」
本田「兄貴ならまだ帰ってないよ」
はな「そっか。LINEしたのにな〜あはは」
本田「まあ、返事遅いしな。てかコンビニ行くんだけど付き合えよ」
本田はたいきとちがって無愛想でひねくれててストレートに感情をぶつけてくる。ほんとうに変なやつだ。
はな「あっうん、アイス買ってくれる系?」
とニコニコしながら尋ねると
本田「兄貴に買って貰えば?」と冷たい奴。
はな「ケチだな」
本田「太るぞ」
はな「うるさい!ばか!!」と本田の腕を叩く。
本田「いってえ!!分かったよ、好きやつ選べよ」優しいのか冷たいのかよくわからない。
はな「いぇーい、たまにはやるじゃん!ありがとね〜」
本田「てか兄貴とどうなの」
はな「...あー別にラブラブだよいつも通り」
本田「あっそ。よかったですね」
はな「聞いといてなによ!そっちこそ彼女とかいないわけ?!」
本田「…。まあ好きな奴ならいる。」
はな「えっそうなの?だれ?」
本田「言うわけねえだろが。(少し黙って)でもそいつ彼氏いるんだよね。んで俺はそいつの聞き役ってやつ?」
はな「そうなんだ…。でもなんでそんな人好きなの?本田の気持ち気付いてないわけ?」
本田「気付いてないよ、てか気付いてほしいわけじゃないから。」
やっぱり変な奴。
はな「そーなんだ…。でも本田が恋してるなんて意外。」
本田「俺だって男ですから。ほら早く選べよ」
はな「あ、うん…どれにしようかなあ〜じゃこれで!」
本田「じゃ俺はこれ。」
はな「あー!それも美味しいよね!うわ迷ってきた」
本田「なんだよっわけてやるからさっさと行くぞ。」
はな「いいの?!やったぁ!」
とアイスを食べながら家に戻った。

本田「あ、兄貴」
たいき「なになに」
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