わたしは浅はかだった自分を恨みながら、快適とは言い難い馬上で窮屈に身を縮め、今後についてぐるぐると考えを巡らせていた。
 しかし、どんなに頭を悩ませたところで、この状況の打開案など思いつくわけもなく……はぁ。
 わたしはもう何度目とも知れぬため息をこぼした。
 そもそも屋敷を飛び出した時は、征伐に同行しようだなんて、大それた思いはなかった。ただ、レリウスさまの顔が見たかった。だけど今まさに出立しようという征伐隊に裏切者が紛れ込んでいると知ってしまった以上、行動せずにはいられなかったのだ。
 それがまさか、こんな結果になろうとは……。
 ここまま夜になれば、わたしは馬上の荷袋を破って突如現れた痴女として、後世まで語り継がれることになるだろう。
 それでも、その後うまく逃げおおせられればまだマシで、手練れの騎士たちに掴まったら翌朝には魔物だとバレてしまう。その先にどんな未来が待っているのかは、想像すら及ばない。