こいろり!
01.プロローグ
「今からすること、誰にも言うんじゃねーぞ?」
熱い、はじめての感覚に襲われる。
後退りしようしても、背中に手を回されて身動きができない。
脳ミソがおかしくなりそうな位に甘くて、頭が真っ白になってしまいそうだわ。
「何?食っていーの?」
フッと笑う男の子によって、ブラウスのリボンが外される。
そのままベッド上にコロンと倒れて、その上には四つ這いになる男の子がいる。
心臓の音がやけにうるさくて、何が起ころうとしているか理解できない。
「あ、あの、私、恋人が出来たのはじめてなのよ?」
「あー……、俺もだけど?」
「えっと、恋人って、こんなこと、するのかしら?」
優しく笑う男の子の手が、ゆっくりと伸びて私の頬に触れた──。