溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。
嘘、偽り

少しだけ、距離が遠くて

*数ヶ月後*


私は中学2年生に。

私たちの仲は良好で、いまでも付き合っている。

けれど……。

先輩は高等部に上がってしまい、なんだか少しだけ距離を感じてしまっている。


いまは、そんな不安を莉奈ちゃんに聞いてもらっているところだ。


「……まぁ、しゃーないわよね」

「うう……」

「アタシの彼氏なんて、高等部2年よ?」

「あ、そっか……」


莉奈ちゃんと東さんはお付き合いを始めていたらしい。


「まぁ、うちの学校大学まであるし、ほぼずっと一緒にいれるから前向きに行こ?」

「そうだね……」


莉奈ちゃんも、気持ちはおんなじだし。


「あー。それよりも、私たちに後輩ができたんだよ!?」

「あ!そうだったね!」


私たちが中学2年生になるということは、1年生が入ってくるということ。


ふふっ、なんだか嬉しいなぁ。


「にしても、2年もクラス一緒でよかったわ〜」

「うんうん!私も!」


蒼とは分かれちゃったけれど、莉奈ちゃんとはおんなじクラスで本当によかったー!!


これで、中学生活も楽しめそう!


「あ、今度さ、ダブルデート行かない?彼氏たち高校生なわけだし、遊園地とか!!」

「え、めっちゃいいね!!行きたいー!!!」
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