「ふーん。そういうことか」
仕事終わりの週末、私は佐和子に呼び出されてにぎやかなバルにいた。
会社から少し離れたこの場所は、適度に人もいるし、かしこまるような場所ではなく、意外と秘密を打ち明けるにはうってつけの場所なのだ。

「そう、ごめん。勝手に誤解してたの。尋人と佐和子の事」
「私はまったく尋人に興味はないのはわかってたでしょ?」
スパークリングワインを飲みながら、ジロリと私を睨みつける。

「それは、わかってた。でも尋人は絶対に佐和子が好きだって思ってたの、だから」

「でも、ずっと弥生は尋人のことが好きだったのよね」
あっさりと言われたその言葉に、私は小さく頷いた。