美桜さんが言っていた通り、光一さんは私の見送り時間が迫ってやっと起きてきた。

しかも髪は寝ぐせだらけで、そののんびりとした様子に、つい笑ってしまった。

「千里ちゃん、会えてうれしかったよ。隆成によろしくね」

「千里さん、お気をつけて」

定期船乗り場まで、光一さんと美桜さんが送り届けてくれた。

「はい。おふたりもお元気でがんばってくださいね」

手を振って、笑顔で別れる。

ここに来られてよかったと思う。

あとは東京に帰って、隆成さんと向き合うだけだ。