俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
彼のことだから、それに乗じて『じゃあ今から子作りするか?』とかなんとか、私を煽ってくるつもりだろうか。

「気にしなくていいからな」

身構えていると頭をそっと撫でられ、目をぱちくりさせる。

「え?」

「子どもは俺たちのペースで考えることだ」

もしかして、私が嫌な思いをしたのではと案じてくれたのだろうか。

お義父さまの圧は感じたけれど、別になんともないのに。

「……そうですね。結婚式もまだですし」

明るく笑うと、彼は「それもそうだな」と話を合わせてくれた。

無神経で無慈悲で意地悪で……、いつもそんなふうに思っていたけれど、彼はきちんと私の心を気遣ってくれている。

……疑ってごめんなさい。それからありがとうございます。

彼を見直した瞬間だった。


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