お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる
第四章 リカとは関係ねえよ
まさか、リカとの仲を疑われることになるなんて想像もつかなかった。

まもなくまりかは退院することになった。

「絶対に無理してはダメよ、隼斗を頼りなさいね」

「はい」

リカはまりかを心配していた。

まりかは俺の顔を見てニッコリ微笑んだ。

その笑顔を見て、俺は自然とまりかの手を握った。

まりかはビックリした表情を見せたが、すぐにギュッと握り返してくれた。

なんなんだ、このホッと落ち着く感じは……

俺はまりかをマンションに連れて行った。

「入って、今日からまりかはここで暮らすんだ」
「すごい、夢見たいです、神野さんと一緒なんて嬉しい」

また、心の声が出てる、まりかは不思議な女だと思った。

「こっちの部屋を使って」

「あと、こっちがバスルームで、キッチンは自由に使って構わない、美味しい料理を頼むよ」

「はい」

「しばらくは俺が作るから、まりかは体調管理して、通院もしないといけないだろう」

「ありがとうございます」

俺とまりかの同居生活が始まった。

< 24 / 70 >

この作品をシェア

pagetop