ツンデレ王子とメンヘラ姫のペット契約

居酒屋

「お疲れぃ」と威勢の良い声で乾杯すると、カチャンと音を鳴らして、ジョッキで乾杯した。ひなこは一気にそれを飲み干すと、美織が、「さすが良い飲みっぷりだねぇ」と馬鹿にした。

ひなこは美織にまた小日向さんに会いたいと言うと、いつものように、恋愛の手助けをしてくれていたように「じゃあ飲みに誘ってみよう」とグループLINEに連絡をしてくれた。

すると早速、小日向さんから「いいですね」とLINEが来て、しばらくすると、矢田さんからも「いつやるか日にち決めてくだされ」「決めてくれたらできるだけ合わせますわ」と絵文字付きのLINEが来た。これぞおじLINEと二人で笑った。

美織が「16がいいです」と言うと、小日向さんがその日は無理で、「8日、22日、23日、29日のいずれかはどうでしょうか」と丁寧なLINEが来た。ひなこと美織が、「8日がいいです」と同じタイミングで言うと、「二人の息の良さよ笑」と来ていた。ひなこが、「ナイスツッコミ」「矢田さんも空いてたら最高ですね!!」と返すと、「時間までピッタシじゃないですか」と小日向さんが言うので、美織が「なかよし」と送り、ひなこは「ずっ友やんなぁ」と送った。

しばらくして、矢田さんが、「永山さん、美織ちゃん、小日向くん三姉妹で行ってくだはれ。来れそうなら出てくるね。御免!永山さんの下の名前はなんて読むとね?」とやはりおじLINE風で送ってきた。

きっと特殊な字にしていたからわからなかったのだと思った。

すると、小日向さんが「僕、三姉妹から省かれてましたけど」「お名前はひなこさんじゃないですか??」と絵文字付きで送ってきた。

ひなこはちゃんと覚えててくれたんだとそれを見て嬉しくなった。すぐに「そうですよ!ひなこですよー!!笑笑」「矢田さん待ってますからね!」と送った。
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