冷徹上司の過剰な愛
5章

仲直り

それから数日後…、



「あのん、最近お説教なくなったね?」



と笑い掛けてくれる舞子に大きく頷く。



「うん。頑張ってるもん。」


「仕事できる女感出てきたよ。それにぃ…なんか、雰囲気変わった気がする。」


「それは舞子のアドバイスを参考に頑張ってるからね。」


「うん♪いい感じだよぉ。最近は難波さんのほうが余裕なさそうだもんね。ふふ。」


「え?なんか言った?」


「なーんにも。そろそろランチ行かない?」



舞子の誘いに腕時計を見ると、お昼休みに入っていた。


背伸びをしパソコンを閉じると、「蓮美、」と久しぶりに難波さんに呼ばれドキッとする。



「…はい。……舞子、先に行ってて?すぐ行く。」


「りょーかい♪」



もおっ、今からランチって時になんだろう?


難波さんに近づくなり声を掛けた。
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