逃げても逃げても追いかけてくるの
涙の正体





「チリチリチリチリチリチリチリチリ……ッ」

「…っ、んーーー…」

枕元でけたたましく動く目覚ましで
まだ重たい瞼を無理やり開けて、
目を擦った。

……?

右腕。

なんだか右腕が不思議な感じだった。
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