公爵閣下、あなたが亡妻を愛し続けるので後妻の私を愛せないというならお好きなようになさったらいいですわ。ただし、言行不一致で私を溺愛するなんてことは勘弁して下さいね

書類上はまだ結婚していない?

「グルルルルルルルル」

 そのとき、お腹が盛大に主張をし始めた。

 ナイスよ、お腹の虫たち。

 彼に対する自分の気持ちはもちろんのこと、彼とのこういうやり取りが照れ臭いし気恥ずかしい。だから、いまこのタイミングでこういうロマンチックな雰囲気をぶち壊してくれるのは大歓迎。
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