恋はミラクル 『雪だるまと花屋のおじさんの小さな恋』

初めての携帯電話

俺は町の有名なホームセンターの園芸の商品部の次長をしていた。そして、彼女は同じ会社のペット部門のトリマーをして働いていました。
だが昨年の6月に中部地方で店舗が多い有名なホームセンターK社に買収され社員みんながおどおどとし心が痛んでいた。
そんな時俺は何となく一人の女の子が気になった。何か悲しい事があったのか?
いつも下を向いて歩き、本当は笑うと素敵な笑顔が現れるはずなのに・・・
なとか話せないかとその子の携帯番号を捜査して手に入れました。そして、彼女の仕事、犬の散歩中にはじめて電話した。
俺は車で営業帰り。下を向きながら憂鬱そうな顔をして犬の散歩している彼女を見かけ、今がチャンスだ!と思い携帯電話をかけた。俺のボタンを押す手は震えていた。
体中が震えていた。
後からわかったが彼女は『なんでかけてきたのだろう?』と思うと同時に『ストーカー?』と思われたらしい。この時の会話は『下見て歩くなよ。危ないぞ!』でした。
たったこれだけ言いたくて・・・今思えば俺の気持ちはこの時点で雪だるまに一目惚れしていたのだろう?
そして、彼女の柔らかい笑顔が見たかった。
小さな火が着いた、ほのかな恋心がそうさせたのか?段々と二人は惹かれあい恋に堕ちて行く・・・
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