僕らのヒ・ミ・ツ
僕と由貴

5分おきに鳴るケータイのアラームがなかなか止められない。

いつも7時には起きようと思っているのに…。

次、次が鳴ったら起きよう…。

意識が夢の中に戻りかけた頃、その「次」が鳴りだした。

しぶしぶ起きようとした時だった…。


「うるさ〜い!!」


蹴破るように激しくドアを開けて由貴が入ってきた。

「なんで、すぐに起きれないのよっ!集中してメイクができないじゃない!!馬鹿ヒロキ!!」


「なんで、高校生のクセに化粧する必要があるんだよ?馬鹿ユキ」


俺の隣部屋の由貴は、毎朝俺より早く起きて化粧にブローと身しだくを念入りにしている。
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