アンバランスな気持ち
メール
僕がアパートに帰ると
スーちゃんが
テーブルに顔を伏せて寝てた

ぐっすり寝ているスーちゃんを
ベッドに寝かせると

僕は床に座って
食器棚にしまってある
おそろいのマグカップを
眺めた

もう使わないな
せっかく買ったのに

数回
使っただけで
終わりを迎えてしまった



携帯が鳴った

僕の携帯メールだ
聞き覚えのある
ずっと待っていたメロディだ

僕は
慌てて
携帯を探す

鞄に入れっぱなしにしてある
携帯を出すと
メールを開いた
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