「じゃーなっ!

今度は花火大会だなっ!!」

「おぅ!また連絡するわ!」

海でエリとヒロトと別れて、今日はあっちゃんの家に泊まる事になった。

夕日が沈んで、薄暗くなった海は、日中と違ってどことなく寂しい。

そんな静かな海をバックにあっちゃんの家へと車が走り出した。


「ただいま!

ばばぁ!今日は、あこ泊まってくからな!」

あっちゃんの家に泊まるのは久しぶりだった。

自分の家に久々に帰ってきた様に、変に落ち着いてしまう。

「あこちゃん!
いらっしゃいっ♪」
おばちゃんはあの頃と同じで、優しい笑顔であこを迎えてくれた。

前みたいにおばちゃんとあっちゃんと食べるご飯は暖かい味がした。

あっちゃん。
あこ、あの日、あっちゃんの家に泊まって正解だったと思うんだ。

だって、泊まってなかったら、またあこは何も知らずに、あっちゃんの優しい嘘に騙されて…

何も知らずに後悔していたんだと思うんだよ…


「あーっ…
すっげぇ疲れたぁー!」

バフッ…

お風呂から上がってベッドに飛込むあっちゃんからは石鹸のいい匂いがした。

「寝ようぜ?

あこは眠くねぇの?」
ベッドに横になって、右腕を伸ばしてあこを見つめるあっちゃんの目は眠そうな目をしていた。

『眠いっ!

海ではしゃいで疲れたぁ(笑)』

あこはお風呂上がりの半乾きの髪の毛を急いでドライヤーで乾かした。

ポテン…

あっちゃんがしてくれる腕枕はなぜだかとても安心感がある。

すぐに睡魔が襲ってきてしまった。

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