小悪魔男子



「いったいなぁ~」


涙目で訴える大和。



「うるさい!…何であたしの部屋にいるのよ」



大和を睨みながら、小鳥のさえずりには似てもにつかない音の目覚まし時計を止めた。



「僕、さなちゃんを起こしに来たの。

大丈夫なの?僕は5分で着くからいいけど…」



その言葉を聞いて、時計を見ると…



「…やっば!!」



着替えなきゃ!



そう思ってTシャツを脱ごうとしたとき



ニコニコとこちらを見ている大和に気づく。



「あんたは出て行きなさいッ!!」




バタン。




無理やり部屋の外に押し出して鍵を閉めた。



全く、油断もスキもないんだから!





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