クラス対抗綱引きに玉入れ。顔を真っ白にしながらの飴玉探し競争に借り物競争。

誰かがみてくれていて、応援してくれている。

それだけても、幸姫にとっては十分頑張る理由になった。

ちらりと幸村の方をみると、にっこり笑って手を振ってくれた。

優しくて、かっこよくて、いつも側にいてくれて。


…ゆきむらがパパだったらいいのに。


少し恥ずかしがりながらも、幸姫も手を振り返す。


いつの頃からか、玲子のことをママと呼ばなくなっていた。

玲子をママと呼ぶ度に、周りのの大人はヒソヒソと何かを囁く。

チラチラと2人をみるその目は、幼いながらも、決して気持ちの良いものではないと、幸姫は感じていた。


れいちゃんとゆきむらが、けっこんしたらいいのに。

そんなことをぼぅと考えながら、幸姫は借りた物を返しに走った。


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