ほどよい愛
無言で花を咲かせ続けている恭汰は、顔を上げると。

「あと5日も離れてるんだ」

「え?」

「週末まで俺が安心できるように」

そう言うと、恭汰はぐっと私を引き寄せて、深く熱いキスを唇に…。

愛を感じる以外に考えられない恭汰の激しさを受け止めながら…。
私も二日間会えなかった寂しさを紛らわすように応えた。

「…好き…すごく好き…」

「葵…。側にいろ…」

「…うん…」

体中を優しく撫でながら、想いを吐き出すようにキスを深める恭汰から、もう離れるなんてできない。

そして。

離すつもりなんてない。

…今までの私じゃない私を、恭汰が愛してくれますように。

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